「すいません」
日本語で「すいません」というのは本当に便利な言葉であるということができます。しかしその感覚でよく英語でも「I’m sorry」と言ってしまう人は多いようですね。
きっと皆さんも英語を学習している過程で、「英語圏ではI’m sorryというと自分の非を認めたことになるから、あまり言わない方がいい」とアドバイスされたことがあるかもしれません。
まず知っておきたいI’m sorryの本当の意味
I’m sorryというのは、謝るときだけではなく、誰かが家族を亡くしてしまった時にも「お気の毒に」という意味で使うことがあります。つまり自分が悲しく思ってるとか、困ったことが起こったと思っているということを伝えることになるのです。
もちろん英語圏ではよく、「やたらとI’m sorryは言わない方がいい」という風潮があります。
しかし冷静に考えてみてください。
人にぶつかってその相手が荷物を落としてしまったり、それを汚してしまった時にI’m sorryと言わないのは不自然ですし、礼儀に欠けることではないでしょうか。この時には「困った」とか「ひどいことになりました」というニュアンスでI’m sorryを使うことができるのです。
もし飲食店で飲み物をこぼしてしまったときなどはどうでしょうか?日本だったら「すいません」と言いますが、英語圏では少し異なります。お店の人にとっては、それを片付けるのは当然の仕事ですので、そこでお店の人に「悲しい」とか「困ったことが起きてしまった」という意味でI’m sorryを使うのは不自然です。ですから、代わりに後片付けをしてくれた人に「Thank you」というのがベターでしょう。
どんな時に使うことができるのか?
少し二つの例を取り上げてみましょう。
まずはコーヒーショップで・・・・
ウェイター:Here’s your coffee.
(コーヒーをどうぞ)
客:Thank you. But I’m sorry, we have to go.
(ありがとう、でもすいません、行かないといけないのです)
→せっかくコーヒーが来たけど時間が無くなってしまった。これは確かに悲しい状況ですので、その残念な気持ちと謝る気持ちを込めてI’m sorryということができます。
次は洋服屋さんで・・・
店員:You’d like to buy this tie with that shirt, right?
(あのシャツと一緒にこのネクタイをお買い求めになるんですね)
客:I’m sorry? I didn’t say that.
(すみません、そんなことは言っていません)
このI’m sorryは聞き返すためのものです。ここでは少し非難というニュアンスも含まれています。
ぜひこのように、I’m sorryの意味というものをしっかりと理解したうえで使っていくようにしてください。何でもI’m sorryではなく、他の言葉に置き換えられれば、もっと皆さんの英会話能力というのは上がっていくのです。