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イギリスに留学した私が日本でしていた効果的な英会話の勉強法。

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一番悩まされるのは、スピーキング

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東京オリンピックの開催が決まり、小学生からの英語教育義務化や会社での英語公用語化など、英語がどんどんと注目を集める時代になりました。改めて英語を勉強しなおしているという方も多いのではないでしょうか。

さて、「英語の4技能」と呼ばれるものに、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングがあり、英語学習の際には、これをバランスよく身につけることが大事だと言われています。リーディングとリスニングについては、学校の英語の授業で何度もやったので比較的得意だ、という日本人が多いです。ライティングに関しても、受験対策で英作文を書いた経験のある人は、なんとなく書けてしまいます。

日本生まれ日本育ちの私たちが一番悩まされるのは、スピーキングです。どうやって勉強したらよいのかわからない、そもそも英語を話すのが恥ずかしい、という苦しみを、私も長い間経験し続けてきました。初めての留学のために、英会話力を上げなければいけないのに、TOEFLのスピーキングのスコアは何回受験しても低いままで、途方に暮れていました。

 

英会話スクールは、費用がかかりすぎる

英会話スクールに通ってもよかったのですが、あまりに費用がかかりすぎるので、参考書やオンライン教材でなんとか自力で克服したい、と思っていました。そんなときに、たまたま見つけたのが、「瞬間英作文」シリーズです。

 

 

もともと、ネット上でも評判がよく、気になってはいたのですが、中学英語をすらすら瞬間的に作文できるようにする、というコンセプトだったので、留学するのに中学英語をやっていても無駄だろうと思い、買おうという決心はつきませんでした。しかし、短期留学を1か月後に控えた友達に勧められたことで、改めてその存在が気になり始めました。

そして、ようやく書店に寄って「瞬間英作文」を手にするに至りました。はじめは、中一レベルの英文が並んでいます。このぐらいすらすらと英作文できなければ、私は留学に行く資格がない、と思い、頭の中で瞬間英作文をしてみました。

しかし、思いがけないことに、少し進んだだけで、つまづいてしまったのです。はじめの簡単で短い文のうちは、楽勝で、やはりこの本は買う価値がないなどと思っていたのに、少し文が長くなるだけで、中一レベルの簡単な文でも、瞬間的に英語を頭に思い浮かべることが難しくなってしまったのです。まずはこの本を完璧にしなければいけないと、焦ってその場で瞬間英作文シリーズの第一作目「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」を購入しました。

 

一回に大量の英文を、何度も何度も繰り返す

この瞬間英作文トレーニングの方法は、はじめの20ページほどを割いてかなり詳しく説明されています。私は、それを参考にしつつ練習していました。このシリーズは、共通して、「サイクル回し」を重要視しています。「サイクル回し」とは、一つの英文にじっくり時間をかけて定着させるのではなく、一回に大量の英文を、何度も何度も繰り返すことで、定着させる方法です。

1つのセクションに10個の例文があり、全部で79セクションあるので、終わったころには790個の英文を瞬間英作文できることになります。私は、飽きやすい性質で、同じ種類の文をやっていると退屈してしまうので、だいたい10セクションほどを一気にトレーニングしていました。
まずは、左ページに書いてある日本語の文を見て、自力で英文を口頭でつくり、右ページを見て答え合わせをする、という作業を、10セクション分さーっとおこないます。ここで大切なのは、解説ページでも忠告されているように、「考えすぎないこと」です。

 

30分もあれば良い

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瞬間的に英文をつくることを目的としているので、一瞬で思い浮かばない文章をいくら考えても意味がありません。右側の答えをすぐに見て、ああ、こんな英文だったのか、と納得するようにします。10セクション×10文で、トータル100文を口頭英作文するのは、大変だと思われがちですが、実際はこのようにスピーディーにやっているので、30分もあれば1サイクル終えられます。

次の2サイクル目でも、同じようにはじめから瞬間英作文をおこなっていくのですが、今度は、すぐに思い浮かんでこなかった文にチェックを入れていきます。1サイクル目で一回答えを見ているので、この2サイクル目はだいぶ短い時間で終わります。約20分くらいで終えられるときもありました。

3サイクル目は、さきほどチェックを入れたもののみ英作文をおこないます。このときは、1回目2回目より少しスピードをゆるめて、一文ずつ暗記をしてつっかえずに言えるようになったら次にうつる、というようにします。チェックしたものが多いと、時間がかかってしまうこともありますが、この3サイクルすべて合わせて、だいたい1時間~1時間半ぐらいで終了します。

 

どんな勉強も1時間半でいったん区切る

人間の集中力は1時間半までが限界だと聞いたことがあるので、私はどんな勉強も1時間半でいったん区切るようにしているのですが、瞬間英作文は、3サイクルでちょうどいい長さでした。これを午前に終えて、午後のどこかの時間で、復習の時間をつくるようにします。

この復習の時間は、2サイクル目でチェックを入れたものだけをもう一度英作文するためだけのものなので、30分もあれば終わります。夕飯やお風呂のあとのスキマ時間ですぐにできるので、この復習の時間は、毎日とるようにしました。

次の日は、前日の復習を最初におこないます。チェックを入れた苦手な文は、前日の3サイクル目と復習の時間でだいぶ身についているので、全体的に比較的スムーズに進められます。1サイクル目2サイクル目と同じように、初めから口頭英作文をする作業をさっとおこないます。早ければ、10分から15分程度で終わってしまいます。

 

完璧を目指さず次へ

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終わったら、私は、たとえまだつっかかる部分があっても、次の新しい10セクションに入って前日と同じように3サイクル回しを始めてしまっていました。なぜなら、この調子で100文ずつこなしていけば、790ある例文は8日間ですべて目を通せてしまいます。

そのあとまた最初から繰り返すことになるので、約1週間後には、同じ文章を思い出すことができるからです。そのとき覚えられない文は、またあとで覚えられる、と思って、あまり完璧主義になりすぎずに続けていくことが、この本を終えるためのポイントだと思います。

このようにして、トレーニングを続け、すべての例文がある程度瞬間的に出てくるようになったな、と思うまでに必要だった期間は、少しサボってしまった日も含めて、夏休みの3か月間のみです。半年から1年ぐらいかかってしまうのではないかと思っていたので、こんなに早く「瞬間英作文」を終えられたことに驚きました。また、一つ本を終えたことで、達成感と自信がわいてきました。

 

実際に英語が話せるように

このトレーニングの成果を実感したのは、実際に留学に行ってからです。まず、英語を口に出すことに抵抗がなくなっていました。瞬間英作文を始めた最初のころは、This is a pen.レベルの簡単な英文を話して、しかも家で勉強していたので、家族に聞かれていることに恥ずかしさを感じていましたが、続けていくうちに気にならなくなりました。

日本にいるとき、道で外国人に話しかけられても、うまく受け答えもできず、謝って逃げていたこともあったのに、初めての海外で、外国人ばかりの環境で、会話ができている自分に驚きました。

 

簡単な英語で伝わればオッケー

また、日常会話では、それほど難しい表現は使いません。中学英語レベルの文法が日常会話でもかなり役に立つことに気がつきました。難しい文法で間違った英語を話すよりは、簡単でも、相手にきちんと伝わる英語をしゃべることができれば、意志疎通がはかれます。

そのヒントを与えてくれたのは、この瞬間英作文でした。あとは、英会話で大事な、スピード感を身につけることができました。私たちは、どうしても、英語を話す前にいったん日本語を思い浮かべて英語に訳すというプロセスをはさんでしまうので、相手に受け答えをするスピードが遅れてしまいます。

そうすると、特にネイティブの人と会話をしていると、会話のテンポが乱れてしまい、ぎこちなくなってしまいます。しかし、瞬間的に英語を思い浮かべるトレーニングをつんだことで、その時間差がかなり縮まりました。何度も繰り返したフレーズは、考えなくても反射的に出てくるものです。英語を瞬間的に文にするという感覚をこの本で身につけることができたのは、留学先でも大いに役立ちました。

英会話力を向上させたいけれど、何から始めてよいかわからず困っている方、英語は得意なはずなのにスピーキングだけが苦手、という方にも、おすすめの勉強方法です。まずは英語をパッと瞬間的に発想する感覚を知ることから始めてみてはいかがでしょうか?

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